Cover Story
2010年以降のエレクトロニクス技術

40年間電子産業を支え続けてきたムーアの法則の延長線上に,未来像を描きづらくな っている。今後も成長し続けるためには,2010年ごろまでに新たな方向性を見いだす必要がありそうだ。有機エレクトロニクスなどの新規の製造技術とユーザーの生活に根差したサービスや機器の設計が鍵を握る。

Leading Trends
2010年までの半導体技術を占う

半導体メーカーが岐路に立っている。今から5年後の2010年。32nmまで微細化が進んだ半導体製造技術は,高速動作を追求したものと消費電力の低減に主眼を置いたものに大きく分かれる。その時に備えて半導体メーカーはどちらかに狙いを絞り多様な材料や構造の中から,本命を探し出す必要に迫られている。

Guest Viewpoint
RoHS指令に右往左往する部品メーカー

2006年7月にEUで施行されるRoHS指令の対応に部品メーカーが苦慮している。法律の解釈により規制内容が大きく変わることや,除外品目が決まらないためだ。本誌が2005年4月に開催した「グリーン・エンジニアリング2005」のパネル・ディスカッションにおいて 浮き彫りとなったRoHS指令の現状を報告する。

Tech Tale●連載スタート
Cellを創った技術者たち

ソニーや東芝が開発する次世代のデジタル民生機器を支えるという宿命を背負って生まれたマイクロプロセサ「Cell」。4GHz動作時に256GFLOPSという性能は世間の度肝を抜いた。その実現に向け5年間の歳月を費やした技術者たちの姿を追った。