松下電器産業は,2005年5月1日からPDP/液晶テレビの新型品を市場投入する。その発表会で併設したブースでは他社製の液晶テレビと並べて比較展示した。PDPテレビでは消費電力が低いことや黒色が白っぽく見える「黒浮き」がないこと,自社の液晶テレビでは動画のボヤケが少ないことを強調した。

 「PDPテレビと液晶テレビを含めた32インチ型以上の国内シェアで30%以上をキープする」というのが松下電器産業の目標。この数値の達成に向け,徹底的にテレビの性能で競う姿勢を鮮明にした。「自社品をアピールするために,ここまで徹底的に他社の液晶テレビを引き合いに出してくるとは思わなかった」(ある国内液晶パネル・メーカーの技術者)というほど,その内容は業界内にもインパクトを与えたようだ。