桜井 貴康
東京大学
国際・産学共同研究センター 教授
トリプル・ウエルを使っている場合など,nMOS,pMOSトランジスタの両方の基板バイアス電圧を制御できることがある。両者を制御すれば,1つの基板バイアス電圧を制御する場合より大きなリーク電流低減効果を期待できる。nMOS,pMOSトランジスタの基板バイアス電圧という独立な変数2つを操作できるので,2つの条件を同時に満たすように制御することが可能だ。例えば,必要な処理速度を達成すると同時にnMOS,pMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)のバランスを取る方法が考えられている。