田崎 登氏
日亜化学工業 取締役副社長 兼 第二部門 部門長

かつて「特許は売らない」と日米欧で特許紛争を繰り広げ,自社技術だけで青色発光ダイオード(LED)や白色LEDを製造・販売してきた日亜化学工業は,知的財産戦略を大転換した。車載や照明に向けた白色LED市場の拡大が目前に迫り,一方で台湾や韓国,中国メーカーの足音が大きくなる中,競合他社との提携やセット・メーカーとの協業に舵かじを切る。(聞き手=本誌編集長,浅見 直樹)

たざき のぼる
1964年に三菱化成(現・三菱化学)入社。Siや化合物半導体の材料分野を手掛ける。1996年に半導体部品商社のイノマイクロを経て,1999年4月に日亜化学工業に入社。第二部門 営業本部 副本部長に就く。同年9月に日亜光デバイスの取締役に就任。2000年に日亜化学工業 第二部門 事業長,2001年1月に第二部門の部門長,同年3月には常務取締役に就任。2002年には専務取締役 兼 第二部門長 兼 総合部門副部門長(知的財産担当を含む)となる。2004年から現職。