「傾ける」「振る」--。こんな新しい操作方法が携帯電話機に登場する。ボーダフォンが2005年2月中旬に販売を始めた携帯電話機「V603SH」(シャープ製)は,筐体を振ったり傾けたりすることで操作できる。メニュー画面の表示時に,手のひらの上でボールを転がす要領で筐体を前後左右に傾けると,カーソルが4方向または8方向に移動する。あらかじめ指定した動作で筐体を振れば,メニューやアプリケーション・ソフトウエアを起動することも可能だ。

 こうした操作方法の実現を支えているのが,筐体に内蔵した小型の加速度センサである。水平面に対する筐体の傾き角や,筐体を前後左右に動かしたときの加速度を検出して,携帯電話機の操作に利用する。