家庭の電力線を使い,100Mビット/秒を超えるデータ通信を実現する「電力線通信」。2005年第4四半期の実用化を目指し,家電メーカーの動きが慌ただしくなってきた。例えば松下電器産業,三菱電機,ソニーの3社は電力線通信の普及促進団体「CE-Powerline Communication Alliance:CEPCA」(仮称)を2005年1月初頭に旗揚げした。メーカー間の互換性の確立を目的の1つに置く。

 高速の電力線通信の業界団体としては,既に米半導体メーカーなどで構成する「HomePlug Powerline Alliance(HPPA)」がある。松下電器もHPPAに参加していたが,2004年末に脱退し,新団体に参画するに至った。