ルネサス エレクトロニクス会長兼CEOの作田久男氏
ルネサス エレクトロニクス会長兼CEOの作田久男氏

 車載半導体大手のルネサス エレクトロニクス会長兼CEO(最高経営責任者)の作田久男氏は、2013年8月の決算説明会の場で、「何としてでもグローバルで勝ち残る会社になる」と語り、ルネサス再生への決意を示した。前オムロン取締役会長の同氏は2013年6月末にルネサスに移籍したばかり。作田氏はまず、企業価値は「経済的価値と社会的価値の掛け算」で決まるとし、「現在のルネサスは経済的価値を毀損しており、その回復が喫緊の課題」と述べた。経営課題は「いっぱいあるが、意思決定や業務のプロセスが複雑すぎて、経営のスピードが遅いことが大きい。まずはこれを何とかしたい」と話した。

以下、『日経Automotive Technology』2013年11月号に掲載