9月に英国で開催された環境車のイベント「LCV2013」。高速周回路をはじめ、山岳道、オフロードを備えるMillbrook Proving Groundが舞台となった。市販もしくは開発中の電気自動車(EV)やレンジエクステンデッドEVが数多く披露され、英国の中小企業が開発したユニークな技術も展示された。

 世界的に販売が伸び悩むEVだが、英国では投入が加速している。米Ford Motor社はすでに欧州で市販している「Focus Electric」を9月末から英国で販売する(図1)。価格は3万3500ポンド(1ポンド=155円換算で519万円)と高いが、5000ポンド(77万5000円)の補助金があるため、実質的な価格は2万8500ポンド(441万5000円)となる。

 同車は23kWhの韓国LG Chem社製Liイオン2次電池を荷室および後席下のガソリンタンクのあった位置に積む。モータの最高出力は107kWで、最大トルクは250N・m。航続距離は160km。

以下、『日経Automotive Technology』2013年11月号に掲載
図1 開発中の自動運転車
図1 英国で9月末に発売を予定する米Ford Motor社の「Focus Electric」
ロンドン北方のMillbrook Proving Groundで開かれた「LCV2013」に出展した。