ボルボ・カー・ジャパンは、従来の3ドアハッチバック車「C30」、4ドアセダン「S40」、ワゴン車「V50」に代わるCセグメントの5ドアハッチバック車「V40」(図1)を発売した。同社のラインアップで最小の車種になる。

 V40は、最小の車種でありながら、最新の車種だけあって、同社の上級車種に搭載する安全装備をすべて備えた上で、上級車種にもまだない、ボルボ初の装備も盛り込んだのが特徴だ。

 具体的には、世界初の「歩行者エアバッグ」(図2)をオプションで設定した。加えて、赤外線レーザレーダにより先行車両との距離を検知し、衝突の恐れがあるときには自動ブレーキをかける「シティ・セーフティ」の作動速度域を広げた。従来は30km/hまでだったが、V40ではボルボ車としては初めて50km/hにまで高めている。V40は、この新しいシティ・セーフティを全モデルに標準装備した。

以下、『日経Automotive Technology』2013年5月号に掲載
図1 5ドアハッチバックの「V40」
図1 5ドアハッチバックの「V40」
欧州で最も激戦区であるCセグメントの5ドアハッチバック市場に参入した。
図2 世界初の歩行者エアバッグ
図2 世界初の歩行者エアバッグ
アクティブ・フロント・フードとセットで6万円のオプション設定。