主要メーカーが2013年に投入するモバイル・プロセサのハイエンド品

 2013年のモバイル機器向けマイクロプロセサ市場で主役となるであろう製品の姿が見えてきた。米Intel社、米NVIDIA社、米Qualcomm社、韓国Samsung Electronics社の主要半導体メーカー4社が、2013年に投入する主力製品を「2013 International CES」(2013年1月8~11日)に合わせて一斉に発表した。

 米Gartner社が2012年12月に発表したスマート機器市場の予測によれば、2012年の世界出荷台数はパソコンが約3.5億台、スマートフォンが約7.1億台、タブレット端末が約1.2億台である。パソコンの2倍以上の出荷台数があり、さらなる成長が見込まれるモバイル機器に向けたマイクロプロセサで、各社がしのぎを削っている。

IntelがAtomの22nm品

 スマートフォン向けとタブレット端末向けの「Atom」製品群を展開するIntel社は、2013年中に22nm世代の技術で製造する「Bay Trail」(開発コード名)を投入する。パソコン向けでは22nm世代の技術で製造する「Ivy Bridge」世代のマイクロプロセサを2012年から出荷しているが、Atom製品に22nm世代の技術を適用するのは初めて。

『日経エレクトロニクス』2013年2月4日号より一部掲載

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