フィルム基板でタッチ・パネルを薄型化

 米Apple社は2012年11月2日、7.9型のタブレット端末「iPad mini」を、日本を含めた34カ国で発売した。本誌は、iPad miniの「Wi-Fiモデル」(16Gバイト品)を購入し、技術者や関係者の協力を仰ぎながら分解した。

 iPad miniの特徴は、競合する7型のタブレット端末に比べて、薄型・軽量化を図ったことだ。外形寸法は200mm×134.7mm×7.2mm、重さは308gである。7型の液晶パネルを搭載する米Google社の「Nexus 7」に比べて、約3mm薄く、約32g軽い。

 薄型・軽量化に貢献した部品の一つがタッチ・パネルだ。基板がこれまでのガラスからフィルムに変更された。カバー・ガラスを含めた厚さは約0.8mmとなり、ガラス基板だった「iPad」(第3世代品)の約1.3mmに比べて、約0.5mm薄くなった。

『日経エレクトロニクス』2012年11月26日号より一部掲載

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