三菱自動車グローバルスモールプロジェクト推進本部プロジェクト推進部長兼商品戦略本部A&B-seg商品開発プロジェクト プロジェクトマネージャーの片桐幸男氏
三菱自動車グローバルスモールプロジェクト推進本部プロジェクト推進部長兼商品戦略本部A&B-seg商品開発プロジェクト プロジェクトマネージャーの片桐幸男氏
新型「ミラージュ」で、機能部分の設計や実験など、ものづくり部門の開発でプロジェクト推進部長を務めた。

 JC08モードで27.2km/Lという、軽自動車やハイブリッド車以外では最高の燃費を実現した三菱自動車の新型「ミラージュ」は、同社がグローバルコンパクトカーと位置付ける戦略車種だ。まず生産工場のあるタイで、2012年3月に発売し、7月末時点で3万3000台を超える受注を得る好調な滑り出しとなった。続いて6月からはASEAN(東南アジア諸国連合)への出荷が始まり、日本でも8月末から発売された。
 日本では、発売に先立って6月下旬から予約受付を開始し、7月末までのおよそ1カ月で、5000台を超える注文を得た。この新型ミラージュで、機能部分の設計や実験など、ものづくり部門の開発においてプロジェクト推進部長を務めたのが、片桐幸男である。
 「新型ミラージュを開発するに当たり、プロジェクト本部制が新たに導入されました。これまでは、プロダクトエグゼクティブ(PX)の下に、各プロジェクトマネージャー(PM)がいて、その下に実働部隊がいるという組織で、各PMは、それぞれの部門の部屋に分かれて仕事をしていました」
 「それが今回は、PXと各PMが一堂に集まって、一つの部屋で全体を見ながら開発を進めるという体制に変わったのです。各担当の責任者の机が隣同士並んでいるので、オーイと声を掛ければ、すぐに話ができます」

以下、『日経Automotive Technology』2012年11月号に掲載