「iPhone 5」の外観

 「これまでで最も薄く、軽く、速いiPhone」。米Apple社は2012年9月21日、このようにうたう新製品「iPhone 5」を日本や米国など9カ国で発売した。

 液晶パネルは従来機種「iPhone 4S」の3.5型から4型に大型化し、それに伴って縦の寸法がiPhone 4Sの115.2mmから123.8mmへと長くなった。厚さは、9.3mmから7.6mmへと薄型になり、重さは140gから112gへと軽量化された。

 iPhone 5では、薄型化のためにさまざまな工夫が加えられている。まず、液晶パネルにタッチ・パネル機能を内蔵する「インセル型タッチ・パネル」を採用した。これにより、液晶ディスプレイ部の厚さをiPhone 4Sよりも約30%薄くした。背面ガラスの廃止も薄型化に寄与している。

『日経エレクトロニクス』2012年10月1日号より一部掲載

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