パソコン市場の成長率が鈍化する中、米Microsoft社がタブレット市場に狙いを定め始めた。2012年末ころに発売予定の次期Windows「Windows 8」はタブレット端末にも対応する。2011年9月に開催した同社の開発者向け会議「BUILD」で詳細を発表した。Windows 8はx86系プロセサ向けに加えて、タブレット端末で主流のARM系SoCに向けたタイプも投入する。今回のイベントでは、ユーザー・インタフェース(UI)から電力管理などのハードウエア関連まで、タブレット用途に向けて大きな改変を加えていることが明らかになった。

デスクトップ画面とは併存

 Windows 8で大きな刷新となるのがUIだ。同社のスマートフォン向けOS「Windows Phone 7.5」で導入された、タッチ操作向けのUI「Metro Style」をWindows 8でも取り入れた。スタート画面は、従来のデスクトップではなくタイル状の部品が並ぶ。タブレット端末として用いる際はMetro Styleで、マウス操作を要するアプリなどは従来型のデスクトップ画面に切り替えて使う。

『日経エレクトロニクス』2011年10月3日号より一部掲載

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