Apple社が特許侵害で訴えているAndroid搭載端末メーカー3社

 米Apple社と韓国Samsung Electronics社。スマートフォン市場で大きな存在感を放つ両社が、互いの特許侵害を巡って火花を散らしている。先手を打ったのはApple社だ。同社は2011年4月15日、スマートフォンやタブレット端末に関する特許などをSamsung社が侵害しているとして、米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提訴した。これに対し、Samsung社は同月22日、同社の特許をApple社が侵害しているとして、韓国(対象の特許5件)、日本(同2件)、ドイツ(同3件)でそれぞれ訴訟を起こしたことを明らかにした。さらにSamsung社は同月27日、同社の10件の特許をApple社が侵害したとして、カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴した。

 これまでApple社は、台湾High Tech Computer(HTC)社や米Motorola社それぞれとの間で、スマートフォン関連の特許侵害で互いに提訴していた。ただ、Samsung社は例外だった。同社はスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」に部品を供給する重要なパートナー企業だからだ。iPhoneやiPadが搭載するプロセサやフラッシュ・メモリなどをSamsung社が提供している。

『日経エレクトロニクス』2011年5月16日号より一部掲載

5月16日号を1部買う