東日本大震災で1200カ所もの被害を受けた東北新幹線が、間もなく全線で運転を再開する。線路や設備の被害は大きかったものの、営業列車は全て安全に停車し、国内史上最大の地震にもかかわらず新幹線の乗客の死傷ゼロの記録は維持された。その舞台裏では、新潟県中越地震による上越新幹線の脱線事故(2004年)以後に導入された、この数式が活躍していた。

〔以下、日経ものづくり2011年5月号に掲載〕