2010年12月に、日産自動車の量産電気自動車(EV)として発売された「リーフ」。ヘッドランプには、世界で最も消費電力の少ないLED(発光ダイオード)ヘッドランプが採用された。これまで実用化されたLEDヘッドランプでは、LEDを最低でも三つ必要とした。それを今回は二つに減らし、消費電力が23Wと、従来のハロゲンヘッドランプに比べれば約1/3に、LEDヘッドランプに比べても約2/3に減らすことに成功している。
省エネルギであるばかりでなく、デザインにも特徴がある。これまでのLEDヘッドランプはプロジェクタレンズで配光する方式で、外観はどれも似通っていた。
これに対し、新型LEDヘッドランプは反射板(リフレクタ)を使って配光する世界で初めての方式を実用化した。光源がどこにあるのか外観からは分からないうえ、点灯すれば白く輝くにもかかわらず、非点灯時には青く見えるという独創的なデザインを実現した。
世界で最も省エネのLEDヘッドランプを実現
市光工業開発本部 研究開発部 P2P3プロジェクトチーム1 プロジェクトマネージャー 村橋克広氏
以下、『日経Automotive Technology』2011年5月号に掲載
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