日経Automotive Technologyは、日本の部品メーカーが今後も成長するためには何が必要かをテーマとしたセミナー「Automotive Technology Day 2011winter ~自動車部品メーカーは世界最適地生産と国内市場縮小にどう対応すべきか~」を開催した。

 最初に登壇したのはIHS Automotiveの西本真敏氏。同社の予測によれば、2017年の世界販売台数(車両総質量3.5t以下のライトビークル)は、2010年予想の6700万台から、2017年には9300万台に増加する。
 中国は2010年以降やや成長率が鈍るものの、2017年には販売台数が2300万台を超えると見ているほか、米国も2009年を底に回復トレンドに入り、2016年には年間2000万台の販売を回復する。これに対し日本は2017年に国内販売台数が450万台程度まで落ち込むと予想している。これに伴い、国内生産のレベルも下がる。1997年から2007年までの10年間、国内での平均生産台数は1070万台だった。これが、2012年から2017年までの平均では、920万台と、150万台低いレベルになるという(図)。

以下、『日経Automotive Technology』2011年5月号に掲載
図 2017年までの日本生産の予測
1997~2007年平均の1070万台に対し、2012~2017年の平均は920万台と、水準が150万台下がると予測(IHS Automotive 西本真敏氏の講演資料より)。