240Hz駆動でクロストークを低減

「2010年は3D(3次元)元年。『3Dテレビ』の販売シェアでナンバーワンを目指したい」──。

 ソニーマーケティング ディスプレイマーケティング部 統括部長の粂川滋氏は,2010年3月9日に国内で開催した発表会で,力強く宣言した。ソニーが発表したのは,3D映像に対応する40~60型の液晶テレビ8機種である。3D映像視聴用のメガネを同梱しない最も低価格な40型品は,想定で22万円前後である。2010年6月10日から国内での販売を順次開始し,欧米市場などにもほぼ同時期に投入する。「2010年度の販売目標は,液晶テレビ全体で少なくとも2500万台以上だ。そのうち3Dテレビの比率は10%程度(約250万台)」(同社 業務執行役員 SVP,コンスーマープロダクツ&デバイスグループ・ホームエンターテインメント事業本部 本部長の石田佳久氏)と強気だ。

Samsung社は普及機も投入

 2010年に入り,3Dテレビ市場は早くも競争が激化しつつある。既に,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.とパナソニックは2010年2~3月から,ソニーに先行する形で3Dテレビを販売中である。

『日経エレクトロニクス』2010年3月22日号より一部掲載

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