ダイハツ工業は2009年8月、20代の女性をターゲットにした新型軽自動車「ミラココア」を発売した。丸みを帯びたデザインと、使いやすさを重視した点が特徴で、ルームミラーにカラー液晶を一体化し、後退時に後方の映像を表示する機能を国内で初めて採用した。
ダイハツは「ミラ」の派生車として女性ユーザー向けの「ミラジーノ」をラインアップしていたが、2008年12月に生産を打ち切っており、実質的にジーノの後継車となる。競合車種はスズキの「アルトラパン」で、月間販売台数は3000台が目標だ。
同社はデザインのコンセプトを“あたたかモダン”としており、ココアを飲む時のようにほっと一息つける気軽なクルマを目指した。デザインは“なで肩”と同社が表現するように、四角い形状を基本にしつつ丸みを帯びたものとした。
日常の使いやすさも気を配った部分だ。特に視界のよさは運転しにくそうという印象を防ぐために重要。通常の前後ドアの窓に加えてCピラーとDピラーの間に小窓を設置して、後方視界を確保した(図)。