ベーダ国際ロボット開発センターは,車いすを代替する新しい乗り物「ユニバーサルビークル Rodem」(型番:M1-1)を開発した。

 この乗り物は独立2輪駆動。電源として密閉型の鉛2次電池を搭載し,前進時には最高6km/hで走行する。プラグイン方式で充電し,1回の充電で約4時間の走行が可能だ。大きさは全長1220×幅690×高さ1170mm,質量は約100kg。

 これを「車いすの代わり」と言われても,従来のそれとは明らかに形状が異なるので,ピンとこないかもしれない。だが,実はこの形状にこそ,設計者の深い思い入れがある。この形にすることで,従来の車いすが抱えていた大きな課題を一つ,解決できたのだ。

 設計者はなぜ,この形状を選んだのか。上のピクトグラム(絵文字)をヒントに,推理してほしい。

〔以下,日経ものづくり2009年10月号に掲載〕