連載第2回の今回は,グローバル市場で勝つためのビジネス・モデルを東京大学 知的資産経営総括寄付講座 特任教授の小川紘一氏に解説してもらう。同氏は,日本の電機業界のメーカーは経営指針の転換を迫られていると指摘する。そのような状況に陥ったのは,1980年代に欧米が実行した水平分業化やオープン化を柱とする産業構造の改革がキッカケである。欧米の産業構造転換によって,グローバル市場の競争ルールが変わった。日本メーカーは,この現状と歴史的な経緯を客観的に把握して,ビジネス・モデルをいち早く再構築する必要があると小川氏は警鐘を鳴らす。