FPD産業にも薄日が差し,中国を中心にしたFPDテレビ市場に回復の兆しが見えてきた。この恩恵を最も受けた台湾では2009年6月に開催された展示会「Display Taiwan 2009」が活況を呈した。台湾パネル・メーカー各社は,“グリーン”,“タッチ入力”,“3D”をテーマに直近の製品開発の方向を示した。同時に,部品材料や製造装置など産業インフラの整備も着々と進めつつある。さらに,中国セット・メーカーと手を組み,世界のFPD市場を先導するキッカケをつかもうとしている。こうした台湾の姿からは,世界経済回復後のFPD産業の勢力図が塗り変わることすら予感させられる。
ネルを試作した。今回開発した技術は,インクの吐出量のバラつきを低減する汎用的な方法である。