温室効果ガス削減を目指した政策の後押しで,日本の太陽光発電市場が活気を取り戻しつつある。2020年の太陽電池導入計画を28GWへ倍増し,発電コスト目標の達成を3~5年前倒しする。グリッド・パリティ達成も視野に入り始めた。一方,世界の太陽電池産業は,巨大産業へ成長するための試練を受けている。今後激しさを増す国際競争の中でリードし続けていくためには,技術開発力による差異化競争ではなく,「地球温暖化防止」と「人類のエネルギー確保」を大義に掲げた国際協力がカギとなる。2009年6月に幕張で開催された展示会の中に,そのキーワードがある。