KDDIとソフトバンク モバイルが相次いで,太陽電池を搭載した携帯電話機を発売する。いずれもシャープ製であり,10分間の充電で1分間の通話が可能になる。搭載された太陽電池モジュールを開発したシャープ 電子デバイス事業本部の藤田勝行氏に,構造や製造方法を聞いた。同社が太陽電池モジュールの製造に活用したのは,ワイヤー・ボンディングやモールドといったLSIパッケージ技術である。LSI用の製造装置を改良することなく転用した。苦労したのは,各材料の熱膨張係数の差から生じるモジュールの反りの解消だったという。