究極の低電力を狙い,ロジック回路の基本素子のスイッチング・エネルギーを理論限界まで減らす。このような技術の開発に米GLOBALFOUNDRIES Inc.のA. Chen氏のグループが取り組んでいる。 Chen氏のグループは,内部相互作用によって複数の電子やホールが一体となって振る舞う多体効果を利用した。スイッチング・エネルギーは小さい。一体化した電子やホールのうちの1個の状態を変化させると,内部相互作用を介して他の電子やホールの状態も次々と変化するためである。