2009年4月の台湾液晶パネル・メーカーの大型TFT液晶パネル出荷数量は,対前月比+8.6%の1459万枚と続伸した。主要4社は全社で対前月比出荷増だった。対前年同月比では-16.8%と2ケタ減が依然続くものの,1月の-51%からは相当回復したことになる。対前年同月比では2008年11月以降30~50%の減少が続いてきた。テレビ市場の実需の落ち込みにより,セット・メーカーはパネルの調達を絞った。これに対応してパネル・メーカーが稼働率を落とした。このため,パネル出荷数量がテレビの実需を大きく下回る水準が続いてきた。しかし,セット・メーカー側のパネル在庫がなくなり,ようやく落ち込んだ後の実需に近い出荷水準に回復してきたといえるだろう。