半導体と電子部品の受注が急速に回復してきた。今後の受注状況は横ばいか微増で推移し,2009年の年末商戦向け受注が始まる2009年9月ごろからもう一段の回復が見られるだろう。金融危機による不況から脱出するシナリオが見えてきた。
 半導体と電子部品の受注の回復状況は,われわれの独自指標である「DGレシオ」でも明らかである。DGレシオ,受注,販売のそれぞれの指標は,2009年2月の1.01,0.74,0.82から,2009年3月には0.99,0.86,0.97へ,さらに2009年4月には1.17,0.99,0.94へと大幅に改善した。