アンビエント・デバイスには,至近距離に多数のデバイスを散りばめる用途もある。この場合,多数の機器やセンサーに対して,データや電力を容易な方法で伝送できることが重要になる。いちいちケーブルで配線するようでは面倒である。少ない配線数で,できれば無配線で接続したい。こうした応用に適用できる無線による通信,電力の伝送技術「2次元通信」を開発しているのが,東京大学大学院 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 准教授の篠田裕之氏である。