厚さ数十μmの多層金属膜を使い,集光型太陽電池の放熱材の接合の課題を解決できる技術が登場した。セラミックと金属を一瞬の加熱で接合できる。はんだなどでめっきした2枚の接合対象の材料で,厚さ数十μmの多層金属膜を挟み込む。この状態で多層金属膜を瞬間的に燃焼させ,はんだを溶接する。接合部以外は常温のままとなり,デバイスや基板などに熱によるダメージを与えない。米Reactive NanoTechnologies, Inc.(RNT)が開発した「NanoFoil」と呼ぶ接合技術である。