2009年4月に台湾Taiwan Memory Co.(TMC)と技術提携したエルピーダメモリが,「これで安泰」とはいえない状況を迎えている。エルピーダの当初のシナリオとは異なる方向へ,台湾のDRAM業界再編が動き始めたからだ。パートナの台湾Powerchip Semiconductor Corp.(PSC)を含む台湾メーカー3社と資本提携を結び,台湾当局から資金を得る。このシナリオを修正せざるを得ない状況となった。さらに,エルピーダよりも後から業界再編に名乗りを上げた米Micron Technology, Inc.が,エルピーダの思惑を阻む存在として急浮上してきた。