米国発の金融不安に端を発する今回の不況。だが,その米国はおろか欧州と比べても,日本の産業界全体が受けたダメージは大きいように見える。“震源地”ではない日本がこれほどの“被害”を被ったということは,日本の産業構造に何か問題があったのかもしれない。

 そこで日本の産業構造,およびその帰結としての輸出/内需のバランスに問題があったと思うか尋ねたところ,「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」と回答した人の合計が67.2%に達した(Q1)。世界的な需要減退によって,構造的な問題が明らかになったと考えている人が多いようだ。ただし,「そう思わない」または「どちらかといえばそう思わない」と回答した人も20.1%いる。

〔以下,日経ものづくり2009年4月号に掲載〕