パソコン市場に変革が起きている。5万円前後で購入できる低価格なミニ・ノートが,業界関係者の当初の予想を超える躍進を遂げている。既に,国内のノート・パソコン販売の1/4を占めつつある。市場に活気をもたらしことは喜ばしい限りだが,それには痛みを伴う副作用がある。

 5万円前後で購入できる低価格な小型ノート・パソコン(以下,ミニ・ノート)が売れている。BCNが2008年11月6日に発表した調査結果では,国内で販売されたノート・パソコンの約25%がミニ・ノートだという。多くの量販店では専用のコーナーを設けてミニ・ノートを販売しており,途切れなく客が立ち寄っている姿が見られる。この現象は国内だけに限らず,世界のあちらこちらで起きている。決して一過性のブームなどではなく,完全に一定の市場を築いたといえる。