【技術がつなぐ中小企業リレー】内外/名南精密製作所

内外

アルミの鋳造でセル生産方式を導入
複雑形状や高耐圧品にも対応

 内外は,アルミニウム合金を鋳造して複雑形状品や高耐圧品を加工している。金型鋳造専門で,手掛けるのは難度の高い鋳造が中心である。自動車用ターボチャージャや燃料噴射ポンプの部品のほか,競艇用エンジン部品なども製造する。主力生産品のターボチャージャでは,同社が元請けとなって後工程の加工会社を選択し,2社連携を行っている。「単に鋳物を造るだけでなく,加工会社と議論を深め,造りやすくて高品質の製品を提供するのがうちのやり方」と,内外社長の齋藤哲夫氏は話す。(以下,「日経ものづくり」2009年1月号に掲載)

名南精密製作所

切削プラスアルファに活路を求める
量産品は海外工場に移管

 名南精密製作所は,自動車向け自動変速機(AT)のコントロールバルブ部品や電装部品などの精密軸 物加工を得意とする加工会社だ。NC旋盤を使った外径20mm以下の棒材の切削加工が中心だが,近年では外径40mm以上のワークの加工も手掛け始めた。加工難度の高い部品は本社工場で生産し,それ以外の部品はフィリピン工場やベトナム工場で生産する。また,研削・仕上げ加工を大高工場(名古屋市緑区)で行うなど,分業体制を敷いている。(以下,「日経ものづくり」2009年1月号に掲載)