【メカトロ講座 -茶運び人形開発計画 詳細設計編第10回】頭部の機構、目立たぬようにセンサを配置 頭部の回転/傾斜やウインクを可能に

 今回は,茶運び人形の頭部の機構を設計する。頭部(顔)は,茶運び人形の魅力にかかわる大切な部分である。ここでは,最初に顔形,髪型,材質を含むデザインについて検討し,それに基づいて機構を設計していくことにする(表1)。表2に,茶運び人形の頭部に関する仕様を示す。(以下,「日経ものづくり」2009年1月号に掲載)

表1●開発設計の各過程で必要となる検討項目
表1●開発設計の各過程で必要となる検討項目
今回は設計論,および機構設計における「材料・構造設計」,機能設計における「アクチュエータとドライバ」「センサと前処理回路」について取り上げる。

表2●頭部の機構関連の仕様
表2●頭部の機構関連の仕様
赤字は顧客からの基本仕様。青字は開発側の電装担当者が想定している仕様。黒字は開発側の機構担当者から見た仕様(一部提案)である。