前回までは,AC用途のA-D変換器のデータシートの読み方を紹介した。今回は,歪みゲージや圧力センサなどに適用することの多い,DC用途でのデータシートの読み方を解説する。DC用途ではデータ変換速度よりも雑音特性などを理解することが重要となる。(清水 直茂=本誌)

中村 黄三
日本テキサス・インスツルメンツ アプリケーション技術部 エンジニアリング・エキスパート

 前々回からA-D変換器のデータシートに使う用語を3回に分けて解説しており,今回は第3回となる。第1回はAC用途のA-D変換器のサンプリング特性とAC特性について,第2回はAC用途のアナログ入力特性とDC特性について紹介した。今回はDC用途のA-D変換器に着目し,主な用語について解説する。