新しい画像符号化/復号化規格「JPEG XR」がいよいよデビューする。特徴は,高圧縮率と低コストの両立。かつて次世代JPEGとされながら,民生機器に普及しなかった「JPEG 2000」に学んだ。Microsoft社が普及に肩入れしていることも,JPEG 2000とは異なる。ただし,JPEG XRの真価は高圧縮率ではない。失敗写真を救済し,写真の表現力を引き出す手段となり得る。1色当たり8ビット,全1677万色に限られていたJPEGの制限を,JPEG XRが取り払う。