人間の動作を補助する歩行アシスト機が,グッと身近なものになる可能性が出てきた。ホンダは,産業分野や一般ユーザーの利用に向けた歩行アシスト機を開発,動作の実演を披露した。「電動アシスト付き自転車のような感覚で利用してもらう」(同社)ことを標榜しており,装着時の手間を省くなど,「手軽な利用」を強調している。あくまで試作品であり,発売時期などは未定である。ただし,汎用の部材を多用していることから,仮に量産した場合には従来の歩行アシスト機に比較して大幅な価格低減を見込めそうだ。ホンダは,埼玉県狭山市にある同社工場において,2008年11月から実際に作業員に装着させ,使い勝手の検証などを開始した。