【勘どころ幾何公差 第8回】同軸性の規制

 平たんな表面の凹凸を規制したい場合,一般的には形状の公差である「平面度」を使えばよい。しかし,実際には平面度以外の幾何公差でも同様の規制はできる。例えば,同じ形状の公差なら「面の輪郭度」が使用できるし,あるいは「直角度」や「平行度」, 「位置度」でも平行2平面の公差域を適用することで,姿勢や位置を規制するのと同時に表面形状も規制できる。幾何公差が複雑で難解である理由の一つは,このように選択肢が幾つも存在することにある。(以下,「日経ものづくり」2008年11月号に掲載)

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