【解説】日産自動車の先進技術

新装した追浜のテストコース「グランドライブ」で8月、日産自動車が先進技術説明会を開催した。目玉は2010年度中に発売予定のハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)。こうした環境技術に加え、安全技術ではレーダを使った後側方の衝突防止システム、GPS携帯を使って車両周辺の歩行者の存在を警告するシステムも公開した。

 毎年、報道関係者向けに開催される日産自動車の先進技術説明会。昨年はポップアップフードや車間距離制御システム、飲酒運転防止システムといった安全技術や、ディーゼルエンジンおよび触媒を中心とした環境技術が注目された。
 それに対し今年は、2010年度に発売を予定するハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)が主役となった。日産は以前からラミネート型のLiイオン2次電池を開発してきたが、ハイブリッド車と電気自動車はいずれもそれを搭載する予定だ。

2010年度中に発売を予定するHEVの試験車両
2010年度中に発売を予定するHEVの試験車両
(a)「スカイライン」をベースとするが量産車両は異なる見込み。(b)モニターではSOCが40%を下回ったところで発電のためエンジンを始動していた。(c)7速ATのトルコン部分にクラッチ、モータを収納し、変速機構の後段にもう1組クラッチがある。(d)AESC製のLiイオン2次電池。後ろのポスターとそれほど変わらない幅だ。