東芝は,外光の明るさや照明の色合いといった視聴環境などに応じて,テレビ映像を最適と思われる設定に自動調整する技術を開発した。テレビの周囲の明るさの変化などを常に読み取り,自動で映像の輝度や色合いを調整する。開発の背景や,技術の詳細などを解説してもらう。(内田 泰=本誌)

阿部 裕俊
東芝 デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部 TV設計第三部 参事

 テレビは家庭におけるエンターテインメントの中心的な存在である。多くの人がテレビの前で長い時間を過ごす。それは,いつの時代も変わらない。テレビ放送だけでなく,おそらくインターネット上の映像コンテンツなども当たり前のように映し出すようになる将来も,変わらないだろう。