【技術がつなぐ中小企業リレー】アベル、鬼塚硝子

アベル

独自のステンレス鋼発色技術
黒色特化で品質が安定

 アベルは,ステンレス鋼やチタン合金,アルミニウム合金といった金属材料の表面処理加工を手掛ける。中でもステンレス鋼の加工は約40年の歴史を持ち,電解研磨や電解発色,カラー・ショット・ブラストなど多様な加工に対応している。
 同社が最初に手掛けたのは電解研磨。電解液中のワークを陽極側にして電気を流すことで,ワーク表面の凸部分を優先的に溶解して平滑で光沢のある表面にする研磨法である。当(以下,「日経ものづくり」2008年6月号に掲載)

鬼塚硝子

ガラス加工を基本に装置開発へ
レーザ延伸機などにも展開

 鬼塚硝子は,産業用の精密ガラス加工とその応用製品の製造販売が主力事業だ。ガラス加工ではガスバーナーや真空成形機,研磨機などを使用して,寸法精度が10μmのガラス製品を造る。ステンレス鋼や超硬合金などへの穴開けや溝加工などの微細加工も行う。応用製品として,ガラス製発振器を組み込んだ直流励起式の炭酸ガスレーザ装置やレーザ延伸装置などの生産も行っている。(以下,「日経ものづくり」2008年6月号に掲載)