前回は,概念設計編の第2 回(2007年5月号)で検討した茶運び人形の行動シナリオに基づき,茶運び人形に求められる機能を再検討した。今回もその延長として,茶運び人形に求められる能力について考える(表)。
遠隔操作でタイミングを指示
茶運び人形は茶室という複数の人がいる環境の中で行動し,ミッションを遂行する。その実現には,状況や空間の認識と行動計画の立案/生成,およびその実行にかかわるさまざまな能力が要求される。(以下,「日経ものづくり」2008年6月号に掲載)
表●開発設計の各過程で必要となる検討項目