北京モーターショー2008

完成したばかりの中国国際展覧中心新館で開催されたAutoChina2008(第10回北京国際汽車展覧会、一般公開2008年4月24~28日、図1)は、急速に成長する中国自動車市場の勢いを如実に感じさせるショーとなった。2007年の東京モーターショーには姿を見せなかった自動車メーカートップが駆けつけ、世界戦略車をここで公開するメーカーも目立った。

 自動車販売台数が年々減少し、輸入車の販売台数も低下し続け、市場としての魅力を失いつつある日本とは対照的に、ここ数年は20%以上という高成長を続ける中国。その勢いを反映し、今回のショーにはトヨタ自動車の渡辺捷昭社長が初めて出席したほか、2007年の第40回東京モーターショーには姿を見せなかった米GM社のRick Wagoner会長も出席するなど世界の大手自動車メーカー首脳が勢ぞろいした。各社が世界戦略車を初公開したほか、民族系メーカーも環境に配慮した新型車を披露し、低価格が売り物というイメージから脱却しようと必死だ。

会場となった中国国際展覧中心新館
会場となった中国国際展覧中心新館
鉄道などの大量輸送手段がなく、折からの雨のせいもあって、周辺の道路は一時、会場に向かうクルマで身動きできないほどの混雑となった。