Daimler社の新直4ディーゼルエンジン

 ドイツDaimler社は2008年4月、排気量2.1L(2143cc)で最高出力150kW、最大トルク500N・mとなる直列4気筒の新ディーゼルエンジン「OM651」を開発した(図)。最高出力を従来のエンジンに比べて20 %高め、最大トルクは25%向上している。

 これまで同社のディーゼルターボエンジンは、可変ノズルターボチャージャを採用していた。同ターボは、低回転域でタービンハウジングのノズルを狭め、排気の流速を高められる。しかし、それでも過給の立ち上がりには遅れがあり、この解決策として二つのターボを直列に配置した2ステージターボを採用した。

新開発の直4ディーゼルエンジン「OM651」
新開発の直4ディーゼルエンジン「OM651」