C言語によるソフトウエア開発には「バッファ・オーバーフロー」をはじめとするメモリ関連バグが付きまとう。こうしたバグが原理的に起こらないC言語処理系が登場した。産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センターの大岩寛氏が開発した「Fail-Safe C」である。メモリ関連のバグが起こらない言語処理系といえばJavaが有名だが,同様の安全性をCで実現するものだ。2008年4月に86系プロセサ向けの最初のバージョン「リリース1」を公開した。