照明用途が全電力消費に占める割合は世界平均で約19%,日本国内では約18%に達する。CO2排出量削減による地球温暖化防止の遂行について全世界的に議論される昨今,照明器具の消費電力も多聞に漏れず削減が声高に叫ばれる。高効率な照明器具の開発が現在急速に進んでいるのは,その動きを受けたものである。電力変換効率を10~20%高めた蛍光灯が主照明向けに登場し,主に白熱電球を使ってきたダウンライトなどでは効率が4~5倍優れる電球型蛍光ランプへの切り替えが顕著になっている。東芝ライテックのようにCO2排出量の削減に貢献するため,2010年をメドに一般的な白熱電球を生産中止すると表明するメーカーも出てきた。