中堅液晶テレビ・メーカーが,自社の販売力が強い地域に事業を集中させる動きが活発になってきた。船井電機は,オランダのRoyal Philips Electronics社が保有するテレビ・ブランドの使用権の取得と日本ビクターとの業務提携によって,北米市場での事業を強化する。逆にビクターは国内,Philips社は北米の事業を縮小し,それぞれ欧州での事業を強化する。

 世界の液晶テレビ市場では,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.とソニーの2社が抜け出した。米DisplaySearch社の調査によると,Samsung社の金額ベースのシェアは18.7%,ソニーは同17%である。同11.7%で3位のシャープを5ポイント以上引き離し,ここ数年は差が開いている。