【詳報】三菱重工の新型旅客機は燃費3割向上 次世代エンジン搭載の成算は果たして

 三菱重工業は2008年3月28日,5年後の2013年の就航を目指して小型ジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」を事業化すると発表した。「開発費1500億~1800億円,生産設備への投資額数百億円」(同社取締役社長の佃和夫氏),部品点数が300万点に及ぶといわれる航空機の巨大 プロジェクトが,ついに正式にスタートを切った。1973年に生産を中止した「YS-11」以来,実に40年の空白を経て国産旅客機の復活を期す。(以下,「日経ものづくり」2008年5月号に掲載)

図●MRJが採用するGTFエンジン
図●MRJが採用するGTFエンジン