東京大学 生産技術研究所 教授の藤岡洋氏の研究グループと,神奈川科学アカデミーは,黒鉛(グラファイト)から成るフレキシブル基板の上に窒化ガリウム(GaN)の結晶膜を形成する技術を共同開発した。2008年3月末に開かれた「第55回応用物理学関係連合講演会」などで発表した。

 従来,極めて小さなチップを発光させていたGaN結晶を用いた青色LEDが,高い発光効率や長い発光寿命を維持したまま,数十cm角の大面積で,しかもフレキシブル基板上で実現する可能性が出てきた。「壁照明や液晶パネルのバックライトに使える」(東京大学の藤岡氏)という。